・働かざるもの、飢えるべからず。 ~小飼 弾 著~
最近、巷でささやかれている「ベーシックインカム」ってのについて「共産主義」との違いが良く分かってなかったけど、この本を読んでみてこの謎が解けたと思う。
特に共感できたのが教育について。
【「飛び級あり、留年あり」制】についてで、学校教育につてよりも「好きなように働く社会というのは、いわば一生教育」ってトコ。
これって本当に大切な事だけど、今の世の中じゃぁ全ての人が中々現実化できないってのが悲しいかな事実って思う。
学校教育についても、ボクは別段勉強のできた部類には入らなかった(むしろ出来ない部類だった。)けど当時は
「さっさと次に行きたいなっ。」
ってジレンマもあったし、いま振り返ると逆に
「あの時もっと勉強してればな。」
って、感じる事もあったりなかったり・・・
その他では、老後の年金についてや「安心して死ねる社会」も、目次やタイトルだけ見ると誤解を生みそうな文字だけど、読んでみるとナルホドの連続だった。
第2部の仏教者アルボムッレ・スマナサーラ氏との対談も、「ベーシックニーズ」・「ベーシックインカム」について中々楽しく読ませてもらった。
仏教徒でなくても、たとえアンチ仏教だとしても興味深く読めると思う。
ベーシックインカムや社会制度については完全な正解がある問題でもないし、もちろん色々な考え方があるだろうし、むしろあってしかるべしと思うけど
・ベーシックインカムの支給金額がナゼ1人5万円なのか
・その財源がドコなのか?
・ナゼ1世帯ではなく1人での支給が良いのか?
このへんを明確に解説してるあたりは、やっぱりダンコガイ氏は天才なんだと痛感した。
何だかんだと書いてみたけど著者は表現方法も含め、かなり個性の強い方だと、彼の他の本も読んでみて感じているので、賛否はキレイに分かれるんじゃないかな?
でも
「われわれのための社会であり、社会のためのわれわれではない。」
ってフレーズにピンときたら、読んでみる価値はあると思うよ。
・働かざるもの、飢えるべからず。 ~小飼 弾 著~
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