2009年12月2日水曜日

「おもてなし」とか「気遣い」ってのについて。

この前、経営者や営業マンを対象にした
ある講演会に呼んで頂いた時に
こんな質問を、参加者の人達にさせて頂いた。

たとえばアナタが、とある有名ブランドの
スタッフだったとしよう。

店長とか責任者ではなく、いわゆる
上司も部下もいる状態・・・

そこに、とある怖いお兄さんが乗り込んできて
開口一番にこう言った。

「2週間前にオマエのトコで買ったミュールなぁ
 普通に使ってたのに、折れてしもたやないか!!!」

さぁアナタなら、どんな対応をするか
ほんの少しだけ、考えて頂きたい。

ある営業マンの答えは
「2週間ならクーリングオフの対象外ですね。」

別の営業マンは
「でも、最初に謝ってしまうとコチラが非を認めた事になって
 後々、何かと面倒なんじゃない?」

ある管理職の人は
「まず待って貰って、責任者に指示を仰ぐやろ。」

などなど、ようは責任がドコにあるかに重点を置いて
ディスカッションされている御様子。

ところが、イケテル経営者の意見は
皆さん共通してたから面白い。

で、100%の答えなんて無いけど
彼ら(イケテル経営者達)の答えが、
僕の求めてる、答えだった。

では、こんな時にマズこのお兄さんに
何と言うのがベストなんだろう?

それは・・・

「お怪我はございませんでしたか?」

ではなかろうか?

保障とか責任の所在とか、もちろんソレは
大切な事だけど、1番大切な事じゃないと思う。

自分のお店で買って頂いた商品、ましてやミュール・・・
いわゆるクツである。

その破損が、歩行時に起こったかもしれない。

って事は、その人は足を捻挫したかもしれないし
ヨロケタ拍子にドコかにぶつかったかもしれない。

これが、「おもてなし」や「気遣い」
はたまた「心遣い」と呼ばれる、本来あるべき
発想じゃないだろうか?

また、別の機会にこんな事もあった。

数人で喫茶店にて、小話をしていた時・・・

ウエイトレスさんが、コーヒーとかが乗ったトレーを
僕達のテーブル付近で落としてしまった・・・

もちろんグラスは割れて、辺り一面に
コーヒーとガラスが散乱した。

って事は、服とかにコーヒーのかかってしまった
連れ内もいた。

ココでこの現象に遭遇した僕のテーブルの人達の
意見が、面白いように2つに分かれた。

あるメンツは・・・
「おいおい頼むで・・・服だけ違ごて
 カバンにまでかかったやないか・・・」

別のメンツは・・・
「大丈夫か?ケガないか?気を付けて片付けやぁ。」

もちろん後者が、イケテル経営者や
成績上昇中の営業マンだったと想像するのは
難しくない、周知の事実って事は言うまでもないと思う。

さあ、アナタはこんな時・・・

とっさに、どんな言葉がアナタの口から飛び出るだろうか?

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